ソワニエ読書日記12冊目。
かなりオススメの1冊です。
新婦人とかで、ぜひ学んでほしいな。
母親大会も、「母性」という言葉が
まだ使われているし。
父親を参加させる仕組みがない。
本書で出てくる「養護性」という概念が、
とてもしっくりくるなあ。
アロマザリング(親以外による養育)の
大事さも、もっともっと広げたい。
『父親になる、父親をする』(柏木恵子、岩波ブックレット、2011年)
【読んでのつぶやきメモ】
*これまた直接医療や看護とは関係ありませんが、
かなりおもしろかったので、紹介本にしました。
*柏木さんの本は『子どもが育つ条件』(岩波新書)
を読みましたが、それとあわせて読むと良いかと。
*とにかく、日本の子育てには、誤った「常識」が
多すぎます。こういう本をしっかり読んで、目から
ウロコを落としてください。
第1章 父親になること,父親をすること
1 人間だからこそ必要な子育て/2 子育てを可能にする人間の「心」
/3 養育するのは親だけではない/4 「進化の産物」としての父親/
5 父親と母親は違うのか?
第2章 父親たちは,いま――日本の現状をみる
1 「イクメン」というけれど/2 問われる子育ての中身――父親にとって
子どもとは/3 子ども中心家族か,夫婦中心家族か――子どもの誕生と
夫婦関係の変化
第3章 父親として育つとき
1 妻は夫をどうみているか/2 子どもにとって父親の意味とは/
3 父親として成長するために
終章 父親をすることが可能な社会へ
長久さん、みなさん、お久しぶりです。
今期の労働学校は、せっかく木曜の夜がフリーになったというのに、生活困窮状態で全く参加できなくなり、とても残念でした。
ゆみたくんの「人格」という表現の仕方には、少し違和感を感じています。夫・妻・親・子とも関係性を表しているものなので、「人格」というのはどうでしょう?
これは、長久先生の補講が待たれますね。
さて、私自身の経験から言えば、最後までつながっている力の強さは、
血縁が結構強いのでは・・・と感じています(良くも悪くもです)。
「父性・母性」に関して言えば、男性にも「母性」性があり、女性にも
「父性」性があるというのが私の考えです。
「子育て」という人間の営みの中で
必ずしも男・女という二項分類をすることは適切とは言えないし、その子どもに対して、周りの大人の誰がどうかかわるか(どの役割を分担するか)ということで、個々のケースによってより良い関係性が保たれることが大切なのだと思います。
現代の日本社会が、「労働者の再生産」に必要な最低限度の保障すらできていない状況の中で、子を持つ世代の人々が「親」になることが非常に困難である、と言っても過言ではないでしょう。また、すべての子どもたちの傍らに父・母がいるとも限りません。
ゆみたくんにとっては、まだ漠然とした概念しかイメージできないかもしれないけれど、「非正規」労働者の状況を直視する視点と態度で、現在の日本の子ども・子育てについて向き合ってもらえたら嬉しいです。
まなべさん、男にできないのは妊娠・出産と母乳を出すことだけで、あとは全部できますから(笑)。相方さんをしっかり鍛えてあげてください。
自称「子育てを女性に独占させない男たちの会」岡山連絡会のS本でした。
投稿情報: S本Y郎 | 2012年7 月12日 (木) 20:00
まなべさん、どうも何もお祝いもせず、失礼しております。
いずれ、赤ちゃんに会いにいきますので…。
プチお祝いで、この紹介本、この前の金曜日にまなべくんにあげたんだけど、渡っているかな?
おもしろいからぜひ読んでみてね。
blog、楽しく更新していきます☆ご愛読を。
投稿情報: 長久 | 2012年7 月 9日 (月) 14:59
ゆみたん、夫婦ももとをたどれば他人だからね。
けっきょく、人間関係も、「父親」「母親」も、育てるものなんでしょうね。
最初から備わっていない。ほんとにそうです。
投稿情報: 長久 | 2012年7 月 9日 (月) 14:56
お久しぶりです(*^_^*)
おもしろそうな本ですね!読んで(そして読ませて…)みようと思います☆
妊娠/出産しただけで「母親」にすぐなれるわけじゃないし、今の日本社会では「父親」になるのはなおさら大変かもしれませんね。
当事者になってみると、本当にいろんな「子育てのジョーキシ」が溢れて戸惑います。3歳神話とか…。実感としては母性は本能ではなく学習(体得?)するものっぽいなーと思う今日この頃です。
ちびちびとの、ほぼおこもり生活の中で、長久さんblogで学習運動の波を感じさせてもらってます♪
お忙しい毎日と思いますが、blog更新楽しみにしています!
投稿情報: まなべ | 2012年7 月 9日 (月) 14:12
「母性」=「父性」でつながっていると思います。僕は結婚もしていないし、子どももいないので何ですが。「母」「父」「夫」「妻」というのうは初めからは備わった人格ではなく、結婚して一人から二人になって初めて「夫」「妻」という人格に気が付くのでは。同じように、子どもを授かり初めて「父」「母」という人格に気付けるのではないかなと思います。しかし、自ら積極的に関わっていかないと気付くことのできないもの。まさに、「自己革新」ですね(笑)
ちなみに、最後までつながっていることができるのは「夫婦」関係だけだと思います。子どもはいずれは自立し、自分たちの家庭を作っていくわけですから。
投稿情報: ゆみた | 2012年7 月 9日 (月) 13:46