最近読み終えた本。
かるい本ばかり。ずんずん読めます。
でも、そろそろ仕事関連の本も読まなくちゃ…。
いまは精神のバカンス中です。
『10分あれば書店に行きなさい』
(齋藤孝、メディアファクトリー新書、2012年)
わかるなー。にたにた。そんな感じの読書。
「書店通いの効用」が
あらゆる角度から語られる。
人びとの教養の底上げのためにも、
身近な本屋さんに行こう。買おう。
そして、本を読もう。
以下、メモ。
「書店に行く行為自体を習慣化することをおすすめしたい」
「何かのアイデアが必要なとき、モチベーションが下がって
きたときなど、サッと近所の書店に立ち寄ってみるのである」
「その山に囲まれるだけで、『仕事力』に必要な
モチベーションと知性のシャワーを浴びているのに等しい」
「書店でも新刊本をひととおり眺めておくことは、
時代の空気を感じさせる点で意味がある」
「新書は最初から新書用に書き下ろされたものが
中心で、守備範囲もきわめて広い。したがって、
読書の質が文庫とは異なる。森羅万象の未知の
世界に踏み込むことこそ、新書の楽しみなのである」
「新書に限った話ではないが、読書はなるべく『雑食主義』
がいい。好き嫌いせず、とりあえずなんでも食べてみること」
「買ったばかりの本に書き込むのは抵抗があるかも
しれないが、これは所有者にしかできない特権だ。
私の感覚でいえば、むしろ本は何かを書き込んで
こそ自分のものになる。買ったかいが生まれるのである」
「知的体力をつける」
『聖女の救済』(東野圭吾、文春文庫、2012年)
とある人からタダでもらった小説で、
「まあ、暇があったら読もう」と
思っていたら、暇が訪れて(笑)
推理小説ですが、まあ事件背景が
しょーもない男の問題だったので、
トリック解明は
おもしろかったけど……という感じ。
『いらっしゃいませ』(夏石鈴子?角川文庫、2006年)
出版社の受付嬢として働いた著者の
体験がベースになっている小説。
独特の視点がおもしろいし、
まあ気楽に読める。
ぼくも、仕事のうえで「新人」だった
ことがあったなあ。
『キャベツ』(石井睦美、講談社文庫、2012年)
これまた気楽に読める小説。
兄と妹のやりとりがとても
ほほえましいというか、
甘酸っぱいというか、
妄想がふくらむというか(笑)。
『オレたちバブル入行組』(池井戸潤、文春文庫、2007年)
先日読んだ『空飛ぶタイヤ』が初めてで、
これが2冊目の池井戸作品。
これもすこぶるおもしろかった。
池井戸作品、まだまだいくよー!
すでに
このバブル入行組の続編を買った。
『猫のあしあと』(町田康、講談社文庫、2012年)
9匹の猫と暮らす著者の猫エッセイ。
軽妙な文章のなかに、
猫へのゆるがぬ愛情を感じる。
野良猫を引き受ける難しさも。
愛猫との死別が2度書かれているが、
私も飼猫(りく)のことを考えてしまい
「どれだけの悲しみか…」と感情が
重なった。猫の健康と命への責任。
猫を飼っている人必読。
『月と暮らす。―月を知り、月のリズムで』
(藤井旭、誠文堂新光社、2011年)
月をさまざまな角度から知ることのできる1冊。
楽しく、文化的で、科学的興味あふれる良書。
数々の写真もすばらしく、
月の表情豊かさが伝わってくる。
月はいい。
満ち欠け、地球の大気による色の変化、
景色や雲とのコラボ、季節的うつり変わり。
変化に富み、私たちのもっとも身近にある天体。
人間は、月を擬人化したり、
物語をつくってみたり、月のリズムで
暮らしのテンポを整えてきた(陰暦ね)。
知ったことその①
月の、太陽光に照らされているところは
明るいのはあたり前だが、太陽光が
あたっていない部分は本来見えないはず。
しかし薄らぼんやり見えているのは、
「地球照」といって、地球にあたった太陽光が
反射し月の夜の部分をうす明るく照らしているという。
最初に見破ったのはレオナルド・ダヴィンチらしい。
これは知っていたけど②
月の起源で有力な説なのが、
「ジャイアント・インパクト(巨大衝突)説」。
約45億年前(地球誕生まもないころ)に、
火星並みの大きさの天体が衝突。
飛び散ったおびただしい破片が寄り集まって
月になったという。
わずか1か月で今のような月になったそう。
知ったこと③
ちなみに誕生当時(45億年前)の月は、
たった5時間で地球のまわりを1周(いまは27.3日間)。
それだけ地球に近かった。
地球から見た満月の面積は現在の約400倍。
目の前をふさぐほどの大きさ。
潮汐力もやたらに強く、地球の海水を激しくかき混ぜ、
地球生命の誕生や進化に影響をおよぼした。
知ったこと④
月はいまでも毎年3.8センチずつ地球から遠ざかりながら、
地球の自転軸が不安定に傾きを変えて
気候がメチャクチャになるのを防いでくれたり、
その重力で地球がおだやかな世界でいられるよう、
上手に世話をしてくれている。
ありがとう、月。
しかし、地球の衛星が1個(つまりそれが月ね)だけ
というのが、
人びとの情緒的感性や生活に深い影響を与えて
いるとも言えるのかな。
木星みたいに65個も衛星があったら、
覚えるのだけでたいへんだよ。
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