今日(12日)は午前中、民主青年同盟岡山県委員会の
県委員会議で、学習会をしてきました。
テーマは、
「青年運動における学習活動の役割と位置づけ」
という超オカタイ題名。はは。
2週間ほど前、県委員長のI村さんと
学習活動についての懇談と問題意識の交流を行い、
今回の学習会をまずしてみようということに。
まあ、私も10年間民青同盟員でしたので、
その経験もふまえて話をしました。
60分間ほど話をして、そのあと感想意見交流。
ピリッとよい刺激になったようであります。
これからも全面協力を約束し、
「がっつり学ぼうぜ!」と言い残し、帰ったのでありました
以下、話の概要です。
一。民青同盟の性格と役割から考える(原則論)
1。民青同盟の魅力が輝くとき
◇民青同盟が、民青同盟らしさを発揮すること
*日本共産党綱領や科学的社会主義を学ぶことが、民青同盟の
基本的性格の大きな柱のひとつ。
「切実な願いをどうしたら実現できるのか、政治は本当に変えら
れるのか、自分はどう生きるのか、多くの青年が考え始めてい
ます。そしていよいよ綱領や科学的社会主義を学ぶ民青同盟の
基本的性格を光らせ、願いや模索にこたえていく民青同盟の役
割が大きくなっています。『学ぶ つながる かえられる』大学習
運動は、いま青年がもとめている民青同盟へと前進していく取り
組みです」
(「学ぶ つながる かえられる」講座への、中央委員会の問題提起08.5.4)
*『蟹工船』ブーム
*マルクスや『資本論』への注目
◇「居場所」の大切さと、たんなる「居場所」でない民青同盟の存在価値
*青年の勉強や仕事、生活、生き方の不安・模索に、どうこたえる
居場所なのか
*科学的な世界観(人間、社会、政治、歴史にたいする)をもった青年
組織だからこそ、発揮できる役割がある。
2。この基本的性格は、同盟の歴史のなかで確立されてきたもの
◇『日本民主青年同盟の70年』(日本民主青年同盟中央委員会、1996年)より
*1950年代中頃、日本共産党のみちびきをうけることや科学的社会
主義を学ぶことも、「青年とむすびつけなくなる」などと否定する傾向や、
平和、民主主義をまもるたたかいも、「政治的な活動は青年から離れ
る」などと、消極的になる傾向が生まれた。
「1956年11月の第5回全国大会で、民青団は民主青年同盟と改
称し、活動改善をめざしましたが、科学的社会主義の学習を同盟
の任務から削除し、民主集中制もあいまいにし、同盟を単なるサー
クルと変わりのないものにする誤りをおかしました」(135P)
*その後、民青同盟の魅力が発揮できない状況のなか、組織的後退
がおこり、その原因は科学的社会主義の学習をとりさげ、先進的役
割を失ったためと分析。科学的社会主義の学習の強化を決定する
(1960年6月、第6回全国大会)。
◇基本的性格の核心-「目的」に明記されている2つの役割の統一
①日本民主青年同盟は、青年の生活と権利をまもり、その要求実現の
ために活動するとともに、平和で、ほんとうに独立した民主主義の日
本、どの国とも軍事同盟をむすばない中立の日本の実現のために活
動する青年の自主的な全国的組織です。
②日本民主青年同盟は、日本共産党のみちびきをうけ、科学的社会
主義と日本共産党の綱領、一般的民主的な教養をひろく学び、次代
のすぐれたにない手として成長することをめざします。
*先進性と大衆性の正しい統一とその意味
*学習活動の内容や位置づけの問題は、つねに自己分析され、「学習
活動を同盟活動の根本に」というのが、組織の法則的発展方向であ
ることを明確にしてきた。
*「次代のすぐれたにない手として成長する」ことの意味
3。民青同盟の歴史を切りひらいてきた先輩たちの「学習」
◇民青同盟の前身である日本共産青年同盟は、なぜ侵略戦争に反対で
きたのか?
*共産青年同盟員の学習の努力
*科学的な世界観、歴史観の確立
◇困難の質、おかれている条件は違うけれども、私たちがそこから学ぶも
のとは…
*「羅針盤」とはどういうものか
二。科学的社会主義学習のすすめ
1。“科学”である、ということ
「科学的社会主義における『科学』というのは、いったいどういう意
味でしょうか。それはこれが一つの社会科学であるというところか
らきています。自然に法則があることはだれもが知っています。こ
れを認識したものが自然科学です。それと同じように社会にも法
則がある。その社会の発展法則を正しく認識し、その法則にそっ
て社会にはたらきかける――これが科学的社会主義の立場です。
(中略)ここで私がいいたいのは、科学である以上、勉強が必要だ
ということです。物理学や数学を勉強するときには、やはり努力が
必要です。科学的社会主義を自分のものとしてつかみとるために
も、そういう粘りづよい努力が、どうしても大切であります。しかし
その努力の結果は、素晴らしいものです」
(志位和夫「歴史に学び、たたかう喜びとともに、勝利する喜びを」
日本民主青年同盟中央委員会パンフ、1993年)
「『とっつきにくさ』を恐れて、古典への取り組みを避けようとするこ
とは、科学となった社会主義、つまり科学的社会主義そのものを
避けることにほかなりません。私は、読者のみなさんに、人類の英
知の集大成である社会主義の科学をわがものとする大いなる意
欲をもって、古典に勇敢に挑戦することを、おすすめしたいと思い
ます」 (不破哲三『古典への旅』新日本新書、1987年)
2。科学的社会主義の理論の骨格
◇マルクス(1818~1883)
◇エンゲルス(1820~1895)
◇3つの源泉と3つの柱(レーニンの定義づけ)
*ドイツ古典哲学(とくにヘーゲルの弁証法)
*イギリス古典経済学(労働価値説など)
*フランスなどの社会主義論
これらを批判的に継承し、科学的社会主義の理論を確立した。
◇中心的著作は、なんといっても『資本論』
3。私と科学的社会主義の学習
◇最初は、さっぱり意味がわからなかった(社会主義の科学?なんのこっちゃ)
◇労働学校などの耳学問で輪郭をつかむ(搾取の話にビックリ!)
◇「独習指定文献」をとりあえず全部読もうと思った(これを読めばいいのかぁ)
◇不破哲三さんの本も全部読んでやろうと思った(古典学習への最良のみち
びき)
◇古典学習は、継続するほど、味わいと理解力が高まる(現在『資本論』学
習中)
4。基礎を学ぼう、知的好奇心を働かせよう
「みなさんの運動というのは、現在の青年の多数を革新と民主の立
場に結集していくという任務とともに、みなさん方自身が、未来の日
本の社会進歩を背負ってたつ、大切な“宝”として成長するというこ
とを、二重の任務としてになっているということです。この点でも、私
は、学習をほんとうにみなさんの活動の柱にすえることが大切だと
思います。とくにその中身として、私が大切だと思うのは、日々の情
勢の個々の問題をよく知るために学習する、いろいろな事件がおき
たらその問題についてよく勉強する、これはもちろん大切であります。
しかしそれだけやっていれば、人生の羅針盤がつかめるかというと、
そうではありません。この点で、私は、“基礎を学ぼう”ということを
よびかけたい。つまり世界全体にたいする見方、すなわち世界観の
学習。人類の歴史の発展法則は何かという、歴史観の学習。資本
主義社会の矛盾がどこにあるのかという、経済学の学習。こういう
点では、科学的社会主義の古典にもおおいに挑戦しようではないか。
そして日本社会の発展の法則的展望がどこにあるかをつかむため
に、日本共産党の綱領路線を学習しようではないか。そして未来を
になう働き手として一般教養についても、文化・芸術、自然科学など
についても、おおいに興味をもち、うんと知的好奇心を働かせて、価
値あるものを学びとっていこうではないかということをよびかけたい
と思うのです。そういう“基礎の勉強”が、若いみなさんには特別に大
切だと思います」
(民青同盟第23回全国大会での志位和夫書記局長<当時>のあいさつ)
三。学習活動の位置づけと目的意識性
1。実践活動から厳密に区別する(たたかいと結合しない、という意味ではない)
◇「相対的に軽視」する傾向とのたたかい
*実践活動が忙しくなると、学習の大切さは認識していても、どうしても目の
前の課題とくらべて、「相対的軽視」になりがち。
*レーニンは、「このきわめて重要で必要な準備活動を、直接の実践活動
からできるだけ厳密に区別せよ」と青年に語った(「中等学校生諸君にあ
たえる」)。
*ここであらためて、民青同盟の「基本的性格」にたちもどる。青年の切実
な要求の実現と、魅力的で旺盛な学習活動の統一。いま行なわれている
大学習運動は、「青年がもとめている民青同盟へと前進していく取り組み」
という位置づけ。
*「人をつくる」活動。「人を残す」活動(青年組織にとっての重要課題)。
◇学習教育活動は計画性(目的意識性)と持続性(自分も集団も)
*「今の自分」「今の組織」を、1年後、3年後、5年後に「どのような自分」
「どのような組織」にしたいか。目的意識。ビジョン。
*県委員会、班、個人レベルで、目標をもちたい
*「何があっても学習はやる、続ける」という構えをもっている人間がどれ
だけいるかにかかっている。
◇科学的な世界観を磨くことは、日々起こってくる諸課題、諸問題の解決の力に
*学習活動を強めることで、活動の力量がアップする
2。ロールモデル(あこがれる存在)になろう
◇まず、県委員が“熱く”なろう!
*県委員の学習情熱のベクトルは、班員のベクトルをひっぱる
*「学ぶ活動が楽しい!」「知ってほしい!」という“学習欲”“におい”を
出そう!
◇組織の魅力とは、そこにいる「人」の魅力が大きい(すべてではない)
*「科学の目」をもった人は魅力的
*「あんな人になりたい」「あこがれる」存在になってしまおう!
3。独習と集団学習の関係について
◇学習の基本は独習ー毎月最低5冊は本を買って読もう
*本に線をグリグリひいて、自分の学習の足跡を残そう
→自分だけの本に変身!
*本を買う余裕がない同盟員のためにー県委員会を図書館にしてしまおう
*何を読めばいいのかー信頼できる先輩などに聞く、書評を読む
*定期雑誌を読もう『前衛』『経済』『月刊学習』『女性のひろば』『学習の友』
◇集団学習の位置づけについて
*さまざまな集団学習の形態(それぞれの役割に応じて)
*独習のきっかけづくりー問題関心、雰囲気、楽しさ
*独習の狭さを修正する
さいごに:労働学校の宣伝と講師派遣について
以上。
7月の鹿児島離島旅が選挙でおじゃんに
ならなければ、
鹿児島に行き帰り寄るので、可能かもしれませんね。
また日程が決まったら相談しまーす。
それにしても、選挙日程でふりまわされてばかり。麻生のバカヤローです。
投稿情報: 長久 | 2009年4 月14日 (火) 16:33
「超オカタイ題名」ですが、大変勉強になりました。とくに『ロールモデル(あこがれる存在)になろう』では、私自身よく学習(独習)をして牽引者になれればと思っています。そして鹿児島の学習協を大きくしていきたいです。
あと、ぜひ鹿児島で同じ学習会をしていただきたいと思いました。鹿児島にいらっしゃったら宜しくお願いいたします(冗談ですが少し本気です(笑))。
投稿情報: 鹿児島K | 2009年4 月14日 (火) 14:03
いつもコメントありがとう
岡山でみんせいやりましょう!
就職はぜひこちらで(笑)
投稿情報: 長久 | 2009年4 月14日 (火) 09:24
みんせいやっぱすてきです(゜o゜)
投稿情報: みき | 2009年4 月14日 (火) 00:34