NHK総合の土曜ドラマ(21時~)は、
私がみる唯一のドラマ枠だ。
先週の土曜日(7日)に終わった、
「チャレンジド」も、毎週見ていた(生で見れないときは予約)。
熱血国語教師(走れメロスが
大好き)が、病気による失明を
背負いながらも、
ふたたび教壇に立ち、
生徒との絆を築いていく
全5回のドラマであった。
たしかに良かった。
毎週泣きながらみた。
しかし、泣きながらも、
もうひとりの私が、冷静になってこのドラマを
ふりかえってしまうのであった。
なにかもの足りない、と。
それは、やはり教師集団の描かれ方、
であったと思う。
1人の情熱をもった教師が、クラスを変えていく。
典型的な教師ドラマの図である。
ただ、以前同じNHK土曜ドラマで放映された、
同じく教師ものの「フルスイング」は、
主人公である元プロ野球コーチの
教師を中心としながらも、
その主人公教師を支え、
ともに生徒に向き合いながら、集団として
成長していく教師集団が描かれていた。
スポットライトは、生徒と教師集団、
両方にあたっていた。
今回の「チャレンジド」は、
残念ながら、教師集団の描き方がとても皮相というか、
ありきたりというか、弱いのである。
主人公の教師が、ひとりヒーローなのである。
(最終回は一番泣いたけど、その側面がもっとも出た内容だった)
あとの教師は、
それに影響される受動的な描かれ方しかしていない。
教育は、教師の個性が強く反映することは
間違いないと思うが、
教師集団の質が、1人ひとりの教師の質、
その学校の教育の質を規定するのではないだろうか。
(エラソウなことを書いてますね…)
良かったんだけどね。内容は。
とくに盲目教師を精神面で励ます
妻の存在がすばらしかった。
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