土・日(7日~8日)に行なわれたのが、
「2009年 学習教育運動セミナーin奈良」。
岡山からは私ふくめ4名が参加。
全体では60名。
北陸・東海・近畿・中国・四国の各地域から、
学習運動にかかわる人たちが集まりました。
1日目の全体会。
60名のうち、
大阪の学習協
(関西勤労協)が
約半数と、その存在感が
きわだっていました。
さすが~。
開会あいさつのあと、
セミナー全体の問題提起として、
関西勤労協の妹尾典彦理事長が
1時間にわたり、講義をされました。
妹尾さんの問題提起は、以下のとおり。
はじめに-「学習協育運動セミナー」の目的
◇大衆的学習教育運動(以下「学習運動と略」)の前進のために
そいもそものところから大いに語り合おう。
*なぜ「学習“教育”運動」と呼ぶのか
・体系的な理論は、労働者階級の外で形成された
・しかし労働者は、深く学びとることができる
◇「学習」の大切さにとどまらず、「学習運動」の独自の役割をつかむ
-「人が変わる」喜び!
◇学習運動組織には、基本的な一致点がある(目的)
「協会は、広範な労働者と人民大衆の階級的自覚の形成と発展、
その理論的、思想的水準の向上に寄与するために、科学的社会
主義の立場に立って、哲学・経済学・労働運動をはじめ、人民運
動についての基礎的理論、内外の政治経済情勢の特徴などを
教育、普及することを目的とする」(労働者教育協会会則第3条)
1.「学習」を「運動」にするとは
◇「学習」は必要悪? 何か他の目的達成のための手段?
◇「学習」は、人間にとって本質的な喜び
◇喜びを自分だけのものとして独占するのでなく、みんなのものにしていく
-喜びをひろげる運動
2.「階級的自覚」とは何か-「人が変わる」とは
◇「学習」の中身が大事!
*何でも「学習」をひろげさえすればいいわけではない!
◇「階級的自覚」とは何か
*自分が労働者だというだけでなく、労働者階級が社会全体のなかで
どのような地位にあり、その状態からの解放のためになにをどのよう
にすべきかという自覚
→こういう自覚を高めるためには、科学的社会主義の学習が不可欠
◇学習運動の目的
*階級的自覚を高め、理論的・思想的水準を高めることに寄与するために、
科学的社会主義の基礎理論を中心に学習をひろげること
*ということは、学習運動の目的は、結局、階級的自覚を高めること。
階級的自覚の高まり=労働者としての成長=「人が変わる」ことを
目的とする運動。
*「階級闘争の前進に寄与する」運動といえる。
3.「基礎理論」は「初歩理論」ではない
◇基礎理論学習とは-結論を学ぶのではなく、考えるための基礎を学ぶ
◇「・・・・とはなにか」がはっきりすると、主体的・能動的に考えられる!
-自分の頭で考えることの大切さ
◇「一度学べばいい」ものか?
*基礎理論は常に発展させられている
*常にものを考える基礎にするには、意識的に身につける努力が必要
4.いまなぜ学習運動か
◇激動のなかの階級闘争-経験主義では対応できない
*自分の頭で現実を分析して、展望を切り開く理論的な力がもとめられる。
◇マスコミなども使ったイデオロギー攻撃の洪水のなかで
*学習しなければ支配層のイデオロギーにからめとられてしまい、
流されてしまう。
5.いま学習運動の役割は大きい
◇労働者・国民が分断されているなかで、階級的自覚の高まりが本当に
広く深く強固な団結をつくる。
◇いま労働運動・民主運動前進の大きな障害となっている“多忙化”と
対決する姿勢を築いていく。
◇憲法をまもり生かすために、主権者としてとらえる観点をひろげていく
◇「人間ってすごい」という労働者・人間への信頼をひろげる
*歴史に主人公として、自分で考えて自分で行動する、
そしてみんないっしょに!
以上。
このあと、参加者は6グループにわかれて、
約2時間の分散会。
私は第4グループに配属され、
司会などもさせていただきました。
私のグループでは、最初に、
自己紹介と学習運動との関わりについて
まずじっくりと1人ひとりのお話を聞きました。
その後、各自の問題意識や
活動のあり方で深めたい問題について討論しました。
予定の2時間はあっというまに過ぎ、
分散会は17時に終了。
18時からは、夕食交流会ということで、
分散会のグループごとにわかれて、食事をしながら交流しました。
途中、参加者紹介ということで、
参加各県ごとに、1人ひとりマイクをとって、自己紹介をしました。
岡山は、私が最初にあいさつをしたあと、
3人それぞれが自己紹介。
なかなか大きな拍手をあびていたのでありました。
なかでもM鍋さんは、
「このセミナーで『学習の友』友達をつくりたい」と発言、
「おー!!!」と、一躍、参加者の注目をあびたのでありました。
岡山の3人のメンバーは、分散会でも
なかなか素晴らしい存在感を見せていたようです。
(この間の写真がないのは、私の怠慢です…)
夕食交流会は楽しく終了。
その後は、関西勤労協のメンバーが主催する
自主交流会になったのでありました。
とんがりこーんで
装飾するシャッターボーイくん。
自主交流会は夜中の2時近くまで
行なわれたようでありました。
(私は12時ぐらいには寝ました…笑)
2日目。
この日も秋晴れの天気。
セミナー会場のまわりは、
紅葉がなかなかのものでした。
朝食を食べ、
9時から2日目の分散会。
さらに学習運動の経験を
学びあう時間となりました。
分散会は10時半には終わり、
最後にふたたび全体会に。
分散会ごとに代表者が感想発表をしました。
まあ、こういう発表は、だいたい
「若い人に」となるわけで・・・。
それぞれ若い人が前に出て、
セミナーの感想を発表しました。
どの人の発表もすばらしく、
今回のセミナーの成功を
実感させるものでした。
ぬわぁんと、岡山のメンバーは
3人とも分散会代表者として
発言したのでありました。
それぞれ自分の言葉で、
思いが伝わる素適な発言でした。
よくやった。あっぱれ!感動した!
←M鍋さんの発表風景。
12時には、セミナー終了。
会場の前で全体の記念写真を撮影したのでありました。
(『学習の友』にいつか掲載されるかも?)
「岡山の人たちに励まされた」
「M鍋さんを大阪にお持ち帰りしたい!(笑)」
など、
岡山メンバーはすばらしい存在感をみせ、
セミナーの成功に貢献したのでありました。
M鍋さん効果で、『友』も増えたり(パチパチ)。
また逆に、岡山の参加者も、
各地の経験に学び、励まされ、
多くの学習運動仲間と出会うことができ、
とても貴重な経験になったと思います。
学習運動の人たちがつくりだす一体感って、
他の運動とはちょっと違うものがあるんですよね。
(いい意味でも、悪い意味でも…笑)
私も久しぶりに刺激をたくさん受けた
学びの場になりました。
参加されたみなさん、おつかれさまでした。
学習運動をさらに盛り上げていきましょう!
ありがとうございました。
大活躍でしたね~。全国的な有名人になるかもね…。
倉敷での『友』学習会を、ぜひ来年やりましょう
投稿情報: 長久 | 2009年11 月11日 (水) 16:50
奈良まで連れていってくださってありがとうこざいました!事前アドバイス(?)通り「『学習の友』大好き」アピールで、たくさんのお友達ができました
各地の労働学校のやりがいや悩みをじっくり聞けたり、『友』に登場されていた憧れの方々にお会いできたり、なにより『友』について語り合えたり…私にとって「リアル学習の友体験」な2日間でした☆
セミナーでの経験を活かして岡山で頑張ります[E:#xEB86]
投稿情報: M鍋 | 2009年11 月11日 (水) 15:12
6時間移動おつかれさまでした
高知のS田さんと同じ分散会でしたが、
逸材ですね☆ 岡山にもああいう知識人がほしいです…。
投稿情報: 長久 | 2009年11 月11日 (水) 10:37
お疲れ様でした。
高知県からも、もっとたくさん参加する予定でしたが、日程が折り合わず、少数精鋭になりました
が、目的の関西勤労協と愛知県の経験を学べたので、今後に生かせそうです
しかし、片道6時間はしんどいなあ。。
もちろん、事務局次長の運転ですが。
次長は、うちの県の大黒柱なのです
投稿情報: いのぱ | 2009年11 月10日 (火) 16:01