ではまず、土曜日(5日)に行なわれた、
78期岡山労働学校「核ZERO教室」の
修了式&修了コンパの報告です。
これまでの12回のカリキュラムをへて、
それぞれが得た学びを発表し、おたがいの
成長やがんばりを確認するのが、修了式です。
修了式への参加は14名。
それぞれが、4分間のなかで、
自分の言葉で、今期をふりかえりました。
修了発表の内容(長久が簡単に要約)
「今回はあまり講義に参加できなかったが、
平井さん、中尾さんの運動論のところの
講義が聞けてよかった。草の根の力、50年の
運動の歴史はすごい。長いスパンで物事を
みることはやはり大事。谷口さんの講義が
きけれず残念!」(40代、男性)
「講義の構成がとてもよかった。科学的にも
核兵器のおそろしさがわかったし、被爆者1人
ひとりの視点が大事だとわかった。充実していた。
染色体の破壊のこととか、長崎医科大の学生が
全滅した話、ビキニ事件のことも初めて知った
ことが多かった。心の傷の問題も印象に残っている。
運動論のところでは、日本政府の態度や、
核密約の問題は、ほんとうにゆるせないと感じた。
空白の十年を取り戻す。運動の大切さ。いろんな
方面で学習できた。一番印象に残ったのは、
戦争を大きさでなく、1人ひとりの生活や歴史を
見る視点でとらえることの大切さ」(50代、女性)
「いろんな学習ができた。知らないことが山ほど
あった。核密約の問題も印象に残っている。
広島フィールドワークも学習になったし、やっぱり
学習はずっとこれからも続いて行くと思う」(30代、男性)
「今回皆勤賞もらえた。講義全部聞いた。次の日が
試験だったりしたけど来た。労働学校は家族みたいな
もの。つかれて来ても、元気もらえる。学んで、
交流して、ごはん食べて…。来期からはこれなくなる…。
(涙でしゃべれなくなる)
印象に残った講義は、長崎の話。ぜんぜん知らない
ことばかりだった。フィールドワークでの矢野さんの
お話を聞いて、被爆者の体験はみんな違うとあらためて
思った。もっと聞いていきたい。ビキニ事件の講義も
わかりやすかった」(20代、女性)
「涙がでやすいので、前半の講義はきつかった。
『人体実験だった』とか、本当に腹が立った。人を
殺すのにキレイもキタナイもない。
被爆者という基準も、自己申告しないと法質的には
認められないと知った。あと、潜在的被爆者という
指摘が強く印象に。できることはたいしたことは
ないが、平和行進はやっていきたい」(50代、男性)
「参加してよかった。最初の講義で、原爆投下は
実験だったとか、対ソ連がとか、勉強できた。いまも
被爆者は生まれている。悲しい。原水禁運動の分裂や
空白の10年のことも知れた。核密約ははずかしい
ことだ」(20代、男性)
「学生の頃も原爆については勉強してきたつもりだった
けど、被爆者の証言の資料に、心を動かされた。
1人ひとりのリアルな声をきかないと、ほんとうに
原爆のことはわからない。それが核をなくす原動力に
なると思う。死体を見てもなにも感じないとか、罪の
意識をもって生活しているとか、生きていることに
負い目を感じるとか…。原爆の悲惨さを新たな面で
感じることができた。空白の10年のことも知らなかった。
今ある核兵器も、認められない。それを認めることは、
被爆者の体験を、しかたがなかったということになる。
こんな思いを強くもてたから、署名活動もできている。
がんばっていきます」(20代、男性)
「今回は講義に流れがあって、全部通して、すごく
勉強になった。ひと通り資料を読み返してみて、
『夕凪の街』の主人公の言葉がすごく印象に残った。
アメリカの被爆者にたいする扱いもすごくイヤだった。
日本政府も被爆者の救済をしてこなかった。
あらためて、被爆者の語りや手記とかが、どんな
思いでそれを発しているのかを想像することが
できたように思う」(20代、女性)
「NPTに行きたいと思っていたとろこに、ちょうどこの
教室が。期待を裏切らない内容、期待以上の内容
だった。今まで、核といったら、原爆ぐらいの知識しか
なかった。放射能や被爆者のこと、運動や歴史の
話など、いろんな角度から知れて、自分の視野が
広がった。すごく実りのあった労働学校だった」(20代、女性)
「じつは今回、恥ずかしい思いをずっとしていた。
自分は、世界も日本も平和だと思っていた。戦争も
終わっていると思っていた。テロとか紛争の話も、
遠い国の話だと思っていた。それが根本的にくつがえ
された。24歳にもなってこんなことしか知らないなんて、
情けないとつくづく思った。
今も苦しんでいる被爆者。死んでも死にきれないという
思い。被爆者の身を削るような思いで伝えようとしている
言葉に、素直に学びたいと思ったし、それを後世に
伝えていかなくてはと思った。歴史を学ぶことで本当の
ことを知りたい。本当に自分は何も知らない。
歴史を学ぶことで、長い眠りからさめさせてくれた」(20代、女性)
「原爆のことは、表面的に知っていただけ。人の思いを
まったく知らなかった。被爆者の証言は衝撃だった。
日常的に何かをしていきたいと思う」(20代、男性)
「知っているつもりでも、知らないことが多かった。
今期は自分の講義があったので、人に伝えることが
できてよかった。平和について発信することについて
悩みがあった。講師はいい機会になった。
重いテーマだったにもかかわらず、みんなすごく
参加してくれた。学ぶ意欲がすごかった。ここで
学びたいと思ってくれている。そんな労働学校を
つくれてよかった。平和運動は、となりの人に
しゃべることも大切。思いを少しずつ重ねていきたい」
(30代、女性、運営委員)
「最初に事務局長から教室テーマを聞いたとき、
深い内容になると思っていたが、思った以上の
教室になった。原爆というと、怖いというイメージ
があり、向き合っていなかった。1人ひとりの命や
人生を理不尽に押しつぶした原爆、そうした
1人ひとりのことを想像していくことが大事だと思う。
谷口さんや中尾さんの講義が印象に残っている。
講師の熱い思いが伝わってきて、胸がいっぱいに
なった。伝えるためには、思いと言葉が必要。
それを磨かないといけない。私も友達に伝えて
いきたい」(20代、女性、運営委員)
以上。
修了発表が終わり、修了証書の授与に。
14回中、8回以上の参加で修了です。
今期は12人の方が修了されました(パチパチ)
うち皆勤賞3人、精勤賞1人でした(すごい)。
感動の修了式は、こうして終了しました。
ほかにも、参加者にアンケートなど
書いてもらたのですが、そこでも、今期の
労働学校が、参加者1人ひとりにいかに
大きなものを提供できたのか、また仲間との
交流がどれだけ意義深いものだったのか、
ということを実感することができます。
開校前の獲得目標のイメージは当然
あります。しかし、いつもそうなのですが、
そのイメージよりもはるかに大きなものを
労働学校という「場」は生み出してくれるのです。
そして「核ZERO教室」はとくにそういう
実感を得ることのできた教室でした。
心を動かされる最大の柱は、やはり人が変わる姿、
ということだと思います。
今期はふりかえれば、毎週毎週、いつも誰かに
感動してました。そしてこの修了式も、
発表を思い出すだけで、じわっときてしまうのです。
それは、参加されていたみなさんも、同じ思いだったと
おもいます。ほんとうにおつかれさまでした。
ありがとうございました。
修了式が終わると、同じ会場で修了コンパに。
サンドイッチやオードブルを
いただきながら。おいしかったなー。
もうすっかり打ち解けて仲良くなっている
受講生どうし。
修了コンパでも、わきあいあいと交流が
すすみました。
途中、労働学校カルタクイズや、
クリスマスカード交換で盛り上がりました。
最後に記念写真をとって終了。
みんな、ほんとーにステキな笑顔でした。
充実感あふれた表情でした。
そして修了コンパの2次会へ。
こちらも楽しく盛り上がりました。
私のすわった付近では、
蛇とマングースの闘いや、
「吹き矢」がピュンピュンと飛ぶ世界が
展開をされていました。
私にも何本かささっていたかと思います。
(なんのこっちゃ)
まあでも、ほんとーに「家族」のような親密さ、
関係の濃さですね。労働学校の人間関係はおもしろい。
2次会から参加のNさんに、
運営委員のMさんから
修了証書が手渡されるの図。
蛇とマングースの闘いは
一時休戦となったのであります。
明日は、きのう(6日)の修了記念講演の
様子をアップします!
学びの飛躍! 受講生による感動の発表!
近年まれにみる充実の労働学校の最終章です!
きのうは布団に入っても、
感動と興奮で寝れませんでした…。
(こんなことはめったにない)
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