『国策のまちおこし-嘉手納からの報告』(渡辺豪、凱風社、2009年)
嘉手納のロータリーは、よく通る道。
たしかに、最近新しくなり、沖縄防衛局が
入っていたな~と。いま思えば。
その背景に、こんな動きがあったんですね。
国が県を飛び越えて、直接基地のある自治体に
お金を配分するシステム。通称、島田懇談会事業。
嘉手納には、約200億円が、ポンと。
しかし、ほんとうの町づくり、発展には、
結局結びついていないことも、よくわかる。
嘉手納町長の政治力も、なかなか読んでいておもしろい。
沖縄のいわゆる保守の人たちことも、
よく知らなければならないなと思う。共同していくべき相手ですから。
『日米密約 裁かれない米兵犯罪』(布施祐仁、岩波書店、2010年)
まあ、知れば知るほど、悲しく、深い怒りが
わいてくる問題です。
強姦被害者の話は、涙がでました。つらい。
布施さんが「あとがき」で、
「“犠牲なき安全保障”の道を選びたい」と
書かれていたけど、ほんとうにそうだ。
国民の人権や命よりも、罪を犯した米兵を守る。
そんな日本がつくづく情けなくなるし、
そんな政府に「国を守る」「安全保障のために」なんて言う資格は、ない。
『働く女性のためのパート労働法早わかり』(吉川直子、中経の文庫、2008年)
今週土曜日の学習会の準備で。
まあ、それなりに勉強になりましたが、
労働組合のことがまったく出てきませんでした。
いくら法律的知識があっても、
非正規労働者が「ちょっとこれおかしい」と1人で
声をあげるのは、ほんとうに難しいんです。
だから、労働組合が必要なんですが。
『回想電車』(赤川次郎、集英社文庫、1999年)
なぜか、もーれつに小説が読みたくなって。
しかも“ちょっと軽め”の小説が。
で、本屋で探して・・・。結局、赤川次郎(笑)
高校生のとき、三毛猫ホームズシリーズ読んで
ましたから、馴染み深い作家さんです。
しかーし、これは、ちょっとイマイチでした。
「出会い」「交差」をテーマにした短編集です。
でも、ちょっと男女関係が軽すぎる。
それとも、世間はこれが標準なんだろうか・・・!あうっ!
あと、つくづく感じたんですが、私の小説に求める
「読みごたえ」「おもしろさ」って、池波正太郎や藤沢周平が
基準になってしまっているので、ものすごくハードルが高く、
ちょっと普通の小説を読むのは厳しいなと。
でも、8月のひとり旅では、小説いっぱい読もうと
思ってるんですけどね。いま何を持っていこうかと厳選中です。
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