【8月8日(日)】
ひとり旅5日目。徳之島滞在3日目です。
朝6時起床。6時半からちょっと早めの朝食。
7時20分には民宿を出発。
なぜこんな急いだかというと、8時45分から、
伊仙町で「命のタスキリレー」の
最後の平和行進&集会があったからです。
といっても、若干早く出発しすぎたので、
伊仙町の闘牛場を見たりしながら、
「ほうらい館」という施設を目指しました。
ほうらい館の前は、すでに人がたくさん。
「命のタスキリレー」は、島を一周して、8時にここに到着したようです。
このワンちゃんに、米軍基地移設反対の意志があったかどうかは
わかりませんが(笑)、ハチマキを巻いた姿は、かわいかったです。
先導車です。
さあ、出発です。雨がふっていました。
ふつーに、道に広がって歩いてました(笑)
本土で見られるような、警察さんの警備もなし。自由だ。
シュプレヒコールはなし。そのかわり、先導車が、
平和運動にかかわっての歌をテープで流していました。
あ、ちなみに、最後のタスキリレー(平和行進)のコースは、
出発地点である、復帰運動の父といわれる泉芳朗さんの像がある広場まで。
ほうらい館から約2キロ。30分ぐらいだったでしょうか。
こんな小さな子どももアピールです。
本土の行進との一番の違いは、何より、子どもの多さでした。
昨晩の民宿前のタスキリレーも、3分の1は未成年だったような感じ。
子だくさんの島でもあるのですが、「家族総出で」という雰囲気が
あるんだと思います。すごいねー。
この最後の平和行進の参加者は、500名ほどだったそうです。
ちなみに、行進の先頭は、徳之島の自治体三町長(徳之島町は副町長)でした。
自治体の長が先頭に立って、この運動をリードしています。
坂を登れば、もうすぐ終着点です。
・・・・・・歩く途中、何やらリズムの良い太鼓の音が聞こえてきました。
なんだろう。
坂の途中で、太鼓の応援隊が。この平和行進を応援する
ためだけに、わざわざ、この沿道に来て、太鼓のリズムで参加者を励ます。
歩く人も手を振ったり、拍手したりして応えていました。
なんか、こういう、すごく気持ちのよい応援って、とても涙腺にくる。
徳之島の人の心意気っていうか、人間の奥深いところっていうか。
それをすごく感じました。人って、いいね~。あったかいね~。
さて、泉芳朗像がある広場(終着点)に着きました。
このときは、雨はやんでいました。
9時20分から、10時30分まで、ここで締めくくりの平和集会です。
赤とは別バージョンのTシャツ姿の人も。
最初に、沖縄の反戦歌手(とチラシには書いていた)の
「まよなかしんや」さんという、おもしろい名前のフォークシンガーの
平和コンサートがありました。
けっこう盛り上がりました。沖縄と、徳之島は、きょうだいです。
連帯感がすごくある。
沖縄の「県内移設反対」の、「県内」に、徳之島も入ってるんだ!
だって、同じ同胞なんだから!というメッセージに、なるほどと。
平和コンサートが終わると同時に、一気に雨あしが強くなる。
ほとんどスコールのようでした。
子どもたちは、大きな傘をさしながら、この雨を楽しんでいましたが。
大雨のなか、天城町長の訴え。
日米合意から、徳之島の名前が消えるまでがんばろうと訴え。
天城町長の後の白いポロシャツの人が、徳之島町の副町長でした(たしか)。
この方も、町長に代わってあいさつをされました。
(ほんとうは町長の発言はメモをとりたかったのですが、
雨が強くて断念しました)
最後に訴えたのが、伊仙町長。すごく説得力のあるお話でした。
後日、手に入れた翌日の『奄美新聞』の報道によると、
「(1万5千人が集まった)反対集会、命のタスキリレーと
全身全霊で知恵を絞ったことで島民の眠った力を引き出した。
56年前、一丸となって日本復帰を果たしたエネルギーと命は
脈々と受け継がれている。あらゆる困難や試練にも負けず、
沖縄と連帯して基地をなくそう」
というのが伊仙町長の発言要旨です。
あと、すごいなーと思ったのは、司会者が、町長らを紹介するときに、
「われらのリーダー」と言っていたところ。
「リーダー」と住民から語られる自治体の長って、全国でどれだけいるだろう。
すごく、うらやましい関係性だなーと思いました。
でも、ほんらいは、政治家って、そういうものですよね。リーダーですよ。
平和集会も佳境に。徳之島混声合唱団を先導に、
みんなで「日本復帰の歌」を歌いました(私はもちろん歌えず・・・)。
この「日本復帰の歌」は、このとき初めて聞きました。
やっぱり、すごく復帰運動のエネルギーが、今も息づいていることを、
こうしたことを通じて感じました。
さらに、泉芳朗さんの詩、「島」の朗読。
この詩は、4月18日に行われた1万5千人集会のときも、
集会の冒頭で朗読されたそうです。
こういう文化があるから、島の団結は、強くて深い。
さいごに、徳之島町の議長による、「がんばろう」三唱。
これは本土とスタイルは変わりありませんでした。全国共通。
私は、右手にデジカメをもち、写真をとりながら、
ちゃんと3回、こぶしを左手でつきあげてみる。
徳之島と岡山も、団結してがんばろー!!
会場で、基地はつくらせないTシャツが売られていたので、
迷わずGET。集会へのカンパも若干ですが、させていただきました☆
あー、来てよかった。楽しかった。
平和運動って、すごくその地域の色って出るんですよね。
岡山には岡山の色があるし、
徳之島には、徳之島の色がある。違いが楽しい。
それにしても、「たまたま」良い巡り会わせで、
徳之島の平和イベントに参加することができました。
(知ったのは旅の1週間ほど前でした)
運がいい。そして、その運を確実に自分のものとしてGETする。
アンテナをつねに高く。そして、迷わず行動。
そうすれば、人生のおもしろさが、増すのです。
集会が終わって、ふたたび「ほうらい館」へ向かって帰る。
ほうらい館の売店で、少々のおみやげと、
たくさん地元本が置いてあったので、20分ほど吟味して、
2冊、本を購入。しっかり吟味したぶん、「あたり」でした。
さて、8日の後半は、次回に。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。