きのう(4日)は、80期岡山労働学校の第4講義。
最終的には17名参加。しかし、やはり20名の壁は厚い。
講義は、先週に引き続き、徳方宏治さん(元高校教諭)。
「ネルソン・マンデラの夢-南アフリカの現代史(1)」でした。
アフリカの地図を前に。アフリカはおもしろいぞぉ~。
映像と写真が、より講義内容にリアルさを付け加えてくれます。
今回は、南アフリカの現代史の「前史」として、
1。ヨーロッパ人の侵入以前
2。ヨーロッパ人の侵入。
3。19世紀、南アフリカの激動
4。アフリカの分割
をまず学びました。うーむ、興味深い。
そうか、南アフリカはまずオランダ人が入植したのか。
大航海時代の話ですな。
そして、イギリス(大英帝国)の台頭。
南アフリカにはオランダ系とイギリス系の白人が。
なるほどなーと。
そして、ダイヤモンド、金鉱山の発見。
ここで激しい資本主義的搾取・収奪が開始される。
ボーア戦争(1899~1902)とかも、もっと勉強したい。
第2次世界大戦後の「アフリカ独立の時代」にあっても、
南アフリカは「最後の植民地国家」として国際的な焦点となる。
ほほー、なるほどー。
そして、1948年にオランダ系の政党(アフリカーナ民族主義政党)が
総選挙で勝利し、アパルトヘイト(人種隔離政策)が実行されていく。
そうか、アパルトヘイトって、ずっと以前からあったものと思い込んで
いたけど、第2次世界大戦後なんですね。先入観というのは恐ろしい。
住む地域、雇用、交通機関、医療、公共施設にいたるまで、
徹底的な黒人差別が行われていく。白人の中にも、1等とか2等とか…。
うーん。ここまで人間にランク付けがされるとは。
そして、アパルトヘイトにたいする闘いが、くりひろげられる。
その指導者として、ネルソン・マンデラはいた。
同じくアパルトヘイトと闘ったスティーブ・ピコを描いた映画の
ワンシーンも紹介され。
20数年前のニュースステーションの、アパルトヘイトを取材した映像も。
うーん、本当に最近の出来事というのが、ウソのよう。
次回のネルソンマンデラが活躍する時代の話が楽しみです!☆
受講生の感想文のいくつか。
「アパルトヘイトの200を超える法律には
驚きました。医療施設まで人種別に設ける
とは・・・。助かるはずの人命が助からなく
なってしまうことが考えられ、恐ろしいことですね」
「人権を無視した政策が南アフリカで近年まで
あったのは知っていたが、改めて歴史や人々の
たたかいを学び、考えさせられた。同じ人間で
あるのに、利益追求の社会がこのような政策を
作ったのだと思った」
「学校で『アパルトヘイト』『ネルソン・マンデラ』は
テストに出てきたので覚えていたのですが、なぜ
黒人が差別され、どのような差別を受けていたか
くわしく具体的に学ぶのは初めてでした。
印象的だったのは、ソウェトのたたかいが小学生の
デモから始まって、若い人に広がっていったという
こと。韓国の民主化運動も、若い学生が中心だった
ので、どちらも人間らしい生活を求めてたたかった
のが「若者」ってところが共通しているところに
元気をもらいました。いい所で終わったので、早く
続きをききたいです!」
「モノカルチュア(単一栽培)がヨーロッパ人によって
つくりかえられたものだということを初めて知りました。
アフリカの解放運動は、なんだか恐そうなイメージが
ありましたが、先頭に立った人たちの多くは非暴力
主義であったことを知り、どんな思いで闘争をしていた
のだろうと、なんだか複雑な気持ちになりました。
『身を投げ出して』とは、そんな部分も含まれるのかな
と思いました」
「ダイヤモンド・金が見つかってしまったことが、資本
主義の支配につながって、迷惑千万ですね。
モノカルチュア形の経済に作りかえられると、生きて
ゆくことすら難しくなってしまう。自分の食べる物を
作れなくなるのだから。これは殺人行為だと思います。
マンデラさん等の抵抗運動は、次回のお楽しみですね」
「あらためて、詳しい歴史を知ることができ、よかった
です。本来、南アフリカのものだった資源をめぐり、
もっとお金が欲しい国々が何とかそれを我が物に
しようと汚い手をつかって人種差別を行ってきたこと
が何とも許せないです。次回、楽しみです」
「高校生の頃、世界史は好きだったんですが、
アフリカはエジプトが衰えた時代くらいから突如!
世界史から『消えて』、次に『現れる』のは大航海
時代にヨーロッパの“進出先”としてだったな・・・
そいいえば。その間もアフリカでは豊かな文明の
発達、独自の文化も築かれていたはずなのに。
当時は何の疑問も持てなかったけれど、実は
ずいぶんかたよった歴史の学び方をしてきたん
だと、今日思いました。“当事者”の歴史はとても
面白いですね。来週が楽しみです☆」
「アフリカの歴史はヨーロッパがアフリカに入って
きたころくらいからしか学校で習わなかったし、
アパルトヘイトという言葉だけしか覚えていな
かった。アパルトヘイトは自分の想像をこえる
ひどさだったです!! なんて屈辱的な・・・。
そんな中で何百年もたたかってきた黒人の
人々の強い思いと勇気が伝わった。小学生が
デモ・・・。映画『遠い夜明け』見たい!」
なごみ。「印象に残っている映画」がテーマ。
私は、映画館に3回観にいった唯一の映画「コンタクト」を紹介。
カール・セーガン原作。ジョディー・フォスター主演。
あの感動と興奮は、いまでも忘れませんよ。もう10年ぐらい前かしら。
Nしもが紹介した、
「アズールとアスマール」は傑作です、はい
独特の世界観、文化の背景。深みのあるストーリーとメッセージ性。
そしてなにより!
圧倒的な色彩美が、みるものの心をゆさぶります(とくにラストシーン)。
公式HPの予告編は(こちら)。
ぜひいちど、ご覧ください。
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