きょう(6日)は、お昼の時間に、倉敷市の玉島協同病院へ。
倉敷医療生協労組玉島支部の昼休み学習会です。
今週は、月・火・木・金の4日間をつかって、
玉島支部の全組合員を対象に、学習会が行なわれます。
「今週どこか1回、必ず参加せよ」方式です。
参加者にはカレーとぜんざいがふるまわれました。
私も、学習会終了後にいただきました☆
はじまる前の様子。今日の参加は30名弱ほどか。
30分ちょっとで、
「労働組合が、労働組合らしくあるために」と題して講義。
短い分、あれこれ話を散らさず、
「集まること」の大事さ、「学ぶこと」の大事さを、
いろいろな角度から集中的に話をしてみました。
それて、「次の学びへの契機」となるような材料をちりばめる。
これが大事です。
感想文を読むと、それぞれ労働組合への認識が
高まったようで、よかったです。
今週あと3回、がんばります!
以下、講義の概要です。
一。労働組合への認識をたかめる
1。なぜ労働組合が、必要なのか
◇基本的人権としての「団結権」-人間らしく生き・働くために欠かせないもの
「勤労者の団結する権利及び団体交渉その他の団体行動を
する権利は、これを保障する」(日本国憲法28条)
◇団結とは?
*つまり集まること。ひとつになること。自分たちの要求を旗印に。
*労働組合は、ただ存在しているだけでは“労働組合らしく”なれない。集まって、
ひとつになろうとする「持続的努力・組織活動」が必要。組織・団結は生き物。
*団結を禁止されていた時代もあった・・・!
・イギリスでは1799年「団結禁止法」。日本でも1900年「治安警察法」。
「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由
獲得の努力の成果であつて、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、
現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託さ
れたものである」(日本国憲法97条)
「私たちは、どんなことにしろ、そのものの意味を知らなければ、それを
大切にしたり愛したりすることは出来ない。現実を理解しなければ、それを
愛し、そこに働きかけてゆく人間の歴代の努力のうけつぎ手として今日生きて
いるよろこびや感動を味わうことも出来ない」(宮本百合子「若い娘の倫理」)
*数の力をひとつにする。労働者はひとりでは、自分の周りの環境を変えられない。
◇労働組合は本質的にめんどうくさい集まり。なぜか。
*労働組合は、労働者なら誰でも入れる組織。つまり、数が多い。ということは、
「いろいろな人がいる」ということ。
*「いろいろな人がいる」ということは、それだけ「ひとつになる」ことも難しさを
ともなう。だから、納得と共感、民主主義的組織運営、運動文化などが必要。
*集まって、「話しあい」「聴きあい」「認めあい」「気づきあい」「学びあい」をつくりだし、
心がふるえて、はじめて「ひとつになる(団結する)」ことができる。
2。資本は、労働者が団結する(ひとつになる)ことを、いちばん怖がる。
◇バラバラの労働者を管理することはラクチン・・・競争と分断を持ち込み続ける
*労働者がそれぞれ「自分だけ」「自分の職場だけ」と考えれば、まったく怖くない。
◇JALの「整理解雇」の名をかりた「団結(組合)つぶし」
3。「集まる場」の質
◇労働組合の「集まり」
*執行委員会、中央委員会、専門部会議、目的別各種会議
*職場討議、団体交渉、学習会、宣伝行動、デモ、文化レク企画…
*集会(職場で、専門部で、労組全体で、地域別で、産業別で、全国的な規模で)
*労組事務所、昼食場所・休憩場所などでの日常的な「ちょこっと井戸端会議」
◇要求にねざしていて、かつ「心のふるえ」を感じる場所であるか。
◇「集まり」と「会議」の関係
*会議は、「集まり」をつくりだす出発点
*同時に、会議自体が、「団結をつくりだす集まりの場」「高まりの場」としても。
*会議と運動は相互関係
◇集まりを組織するものとしての、ニュースやチラシー読みやすく・美しく
二。「おかしい!」と思えて、言える、労働者に
1。労働組合とは、みなさん1人ひとりのこと。
◇どんな組織にも、リーダーや、ひっぱっていく人はいる。
*でも、その人たちだけの活動では、労働組合って、たいして強くならない。
*「数の力」が「ひとつに集まる」こと。
*そのためには?
◇1人ひとりが、労働者・労働組合員として高まる
◇「おかしいよね」と思えて、それが言いあえる場と雰囲気
*それをどうやってつくる?
◇「自分だけが頑張っても・・・」
*1人だけでは、続かない。どうすれば?
2。学ぶ活動を根本的に強化するー納得と共感、実践をみがく
◇学ぶ領域は、幅広い(つまり学習する課題は山ほどある)
*労働者としての「ものの見方・考え方」。人間とは、働くとは、生きるとは。
*労働組合とは、そもそもどんな組織? 医労連の役割は?
*労働者の権利って? いま世界的な働くルールの到達点は?
*日本の政治・経済情勢、どうなってるの?
*いまの医療情勢のなかで、医療・福祉労働者のおかれている状況は?課題は?
*活動を前にすすめるための、運動論・組織論
*倉敷医療生協労組のあゆみ
◇すぐには効果がでない活動だからこそ、高い目的意識性(ビジョン)が必要。
*対象にあわせて、系統的・恒常的な学習教育活動を
*「3年は続けてください」-ある労働組合での学習活動から
◇はたらく人の月刊誌『学習の友』を読もう-1冊500円×年間14冊。
*時間とお金と労力を投資しないと、高まり(変化)はつくりだせない。
以上。
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