きのう(21日は)の夜は、もみの木保育園での
「ものの見方・考えかた」学習会の7回目。
参加は5名と少なかったんですが、ベテランの先生が
欠席されていて、若い保育士さんだけだったので、
ほんわかした感じの学習会になりました(笑)。
室内には、天井につるされたツリーが。ふむふむ、おもしろいな。
いつものように、学習会前に夕食をいただきつつ、
学びに入っていきました。
この日は、「世界を生き生きととらえる-弁証法(後半)」
ということで、カテゴリー(哲学や諸科学の基本概念)について
学びました。
最初に「今日の話は、たぶん一番難しいです」と前置きしつつ、
40分ほどで、
「原因と結果」「必然と偶然」「本質と現象」
「可能性と現実性」「一般と個別」
の5つの重要なカテゴリーについて説明しました。
が、やっぱりなかなか難しかったようです。
でも、最初に「難しいですよ」と言っておいたおかげで、
参加者のみなさんも安心して「難しかった」と言えたみたいで(笑)。
こういう概念をきちっと押さえ、日常のなかで自然と使えるように
なると、グッとものの見方や分析力・判断力・総括の力が高まります。
ぜひ繰り返し学んでほしいです。
カテゴリーの学習のときは、とにかく「たとえ」が命。
ここで理解できるかどうかは、ほぼ決まります。
なかなかいつも苦労するところですが。
でも、ここの保育士さんは、とっても向上心があって、
いいなあと思います。
以下、感想文です。
「原因と結果、本質と現象が、保育と重なる場面が
あり、原因と結果では、文章で書いてあったとおり、
原因をつきつめねば、次に進めない。
本質と現象では、現象の中に本質がある!日常では
考える時が少ないが、こういった文章があると、
あらためて、そうだな!と感じれる」
「今日の話は大学時代にやってきたことが多く含ま
れていて、少し懐かしく感じました。私も、人の行動や
発言、言葉選びを見聞きして、どんなことでも『なんで
だろう?』と考えるのが好きです。その中で見えてくる
もの(本質)がわかると、自分の中で納得していけ、
そのことで、しかたのないことだったり、受け入れやすく
なると思っています。一方で、分析するのは好きですが、
その先につながる条件づくり(意図的な)がなかなか
難しく、また、自分分析は出来ていないかなあと思い
ます。もし、それにつながるものがあれば学びたいと
思います。知ることにより、認識し、次へということ。
つなげていくために、何が大切かを考えました」
「一般と個別について。“保育”におきかえると、やり
やすい面、やりにくい面があるかもしれない。『一般化』
というのは、“目標”や“平均”というような感覚だろうか。
実際には一般的な対応のみでうまく生活していけると
いうような子はおらず、常に個別的な働きかけが必要
であるし、そのように受けとめていかなければ、その時
はしのげても、数ヵ月後、何年後とか長い目で見たとき
の育ちが違ってくると思う。
原因があれば結果がある、ということで、それをいい
意味でどの子にもいい原因がつくってあげられるように、
少しずつ手を取り合いながら、その小さな原因づくりを
していきたい」
「今日の話はとても難しかったです。物事の因果関係を
考えなければ、あいまいになるというところで、何で
なんだろうと考え続けなければ、あいまいなままの実践
のつみかさねになるのではと思いました。
本質と現象のところでは、太陽と地球の関係についての
例で考えるとわかりました。必ず2つが一致しているの
ではなく、ちがったかたちで現れるということがわかりました。
人との関係の中でも、本質がそのまま言動などの現象
としてあらわれないというところは納得しながら聞いていま
した。子どもたちの行動とかでも、そのように現れてくる
ので、よく観察しないといけないなと思いました」
「とても難しい話で、正直何を書いたらいいのかも全然
まとまりませんが…。普段の仕事の中で、している事が
たくさんあるなと感じました。例えば、どうしてこの子は
泣いているんだろう、どう感じているんだろう、と原因を
考えたり、年長さんになったとき、一発で逆立ちができる
ようになったり側転ができるようになるために、日々の
体操や、リズムや、雑巾がけ、遊びを通して成長できる
よう、必然性を高めていくんだなと思いました。あいまいに、
ま、いっか、ですませるのではなく、きちんと考えていく
ことで、さらによい保育ができるようになりそうだと改めて
感じました」
さて、来年1月の第8回目では、
宇宙の歴史、生命の歴史、という壮大なテーマで学ぶことに。
あらためて、勉強しなくちゃ
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。