きょうから相方は2泊3日の出張。
来週は3泊4日の出張があるという。
相変わらず忙しい人である。
ということで、今日はひとり晩酌。
最近お酒は控えめにしているけど、土曜日だから、ね。
夕方、労働学校の講義準備のため、
10数年ぶりの本を一気に読んだ。
『フリードリヒ・エンゲルス―若き日の思想と行動』
(土屋保男、新日本出版社、1995年)
本書を読むのは2度目。
読んだ形跡はあったんだけど、
いつ読んだかは不明。
おそらく、十数年前。
まだぼくが22、23歳の頃だと思う。
…まったく線をひいたあとが無い。
たぶん、読み込めていなかったんだと思う。
エンゲルスは、マルクス以上に、
青年期は波乱万丈、はげしい思想闘争の連続だった。
あらためて、その苦悩を知った。
母への愛、妹への愛情。
しかし、家族のもとを離れる生き方を選択したエンゲルス。
そのやさしさと、切なさを想像すると、涙がでる。
マルクスのために、いやでいやでしょうがなかった
商売人としての仕事に、大嫌いな父親に頭をさげて就く。
なんて、気高い人間性なんだろうと思う。
エンゲルスの人間性を知れるエピソードも
たくさん紹介されており、とても胸を熱くする。
十数年前に読んだときには、まったく感じることの
なかった、「人間エンゲルス」の側面が、深く心にしみる。
そして、偉大な先輩に、1歩も近づいていない
自分の現状にも、向きあうこととなる。ああ。
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