最近読み終えた本。
あいかわらず、読書スピードがあがりません。
『ブックカフェのある街』(前野久美子編著、仙台文庫、2011年)
別にブックカフェを始めたいという
思いがあるわけではありませんが、
まあ、気軽な読書です。
しかし、
仙台は行ったことのない街。
ぜひいちどは行ってみたい。
『グアムと日本人―戦争を埋め立てた楽園』(山口誠、岩波新書、2007年)
あまりにもグアムのことを
知らなさすぎたな、という読後感。情けない。
先住民こと、日本の占領時代と、日本軍の玉砕、
戦後の復興の矛盾、日本の観光地への変貌、
消される戦争の記憶、米軍基地の変遷と実態・・・
沖縄と、共通する問題をいくつも
抱えているなと思いました。
『マルクスの思想を今に生かす』
(鰺坂真・牧野広義編著、学習の友社、2012年)
先日も、この本については、
講演企画とともに書いたので、
いいかな。
そうそう、ちょっとあるところに、
こっそり書いた「超ミニ書評」が
あるので、それをそのまま転載しよう。
以下。
なぜマルクスを読むのか?
答え方は、いろいろあるが、
「マルクスは、根本的である」というのが、
ひとつの回答になるだろう。
資本主義論がもちろん中心となるのだが、
哲学、思想、生き方、人間論、階級、宗教論、民主主義論・・・
じつに多面的で、豊かだ。
マルクスは、つねに根本から物事をつかもうとした。
そして、じっさいに、つかんだのだった。
だからこそ、マルクスが生きた時代から、
これほど大きく変化した現代にあっても、
彼の理論は、おおいに有効だし、学ぶ意義は大きい。
本書では、8人の執筆者が、マルクスの理論を
より豊かに発展させようと、筆をふるっている。
マルクスをつかって、現代を分析し、
たたかいを発展させる力にし、生き方を豊かにする。
その一助に、本書はなるだろう。
ただ、マルクスやエンゲルスの文献に親しんだことない
人にとっては、やや難解か。
『学び・調べ・考えよう フィールドワーク花岡事件』
(花岡の地 日中不再戦友好碑をまもる会編、平和文化、2011年)
花岡事件のことを、知るのに、
たいへんコンパクトでいいと思います。
いちど、現地に行ってみたい。
しかし、秋田か。
東北は遠い・・・。
『マルクス エンゲルスの青年時代』(土屋保男著、新日本出版社、2011年)
この本、2度目の再刊です。
それだけ、読み継がれるべき本、ということ。
じつは、以前も、この本のことを
ブログで書いてるんですよ(こちら)。
ぼくにとっては、特別な1冊です。
そして、『経済』5月号に、この本の紹介文を
書くことになりました。さて・・・。
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