きのう(28日)は岡山市で35度・・・。
今日も予想は35度・・・。身体がだるだるです。
でも、今日は1日外回り・・・。
さて、きのうの晩は、足守のもみの木保育園へ。
今回から、あらたに、
「社会発展史」をテーマに、1年間学んでいきます。
園庭のプールですが、すでに活躍中ですね。この暑さで。
園舎から外を眺める。たんぼが涼しい雰囲気をあたえてくれます。
たくさんオタマジャクシが泳いでいました。
右手奥には、今年から設置された2歳ぐらい用新型プールが。
うーん、この園庭は、やはり進化しています。おもしろい。
夕食は、おそうめんを頂きました。ありがとうございます!
さて、学習会は、6名が参加し、
「社会発展史とは-なぜ学ぶのか」ということで、50分ほどの話。
そのあと感想交流でした。
社会科学の概念がでてきたりして、
若い職員さんは難しかったみたいですが、
次回からは具体的な歴史の話に入りますので、
おもしろくなるかなーと思います。がんばらねば。
以下、講義の概要です。
はじめに:回り道だけど、「子ども」「保育」を科学的にみる力になる学び
『乾孝幼児教育論集』(風媒社、1972年)の
序章「子どもとは何か」より
一。社会発展史とはなにか
1。人間は、社会的な動物
◇社会的諸関係の総体
「人間的本質は、個々の個人に内在するいかなる抽象物
でもない。人間的本質は、その現実性においては、社会的
諸関係の総体である」
(カール・マルクス「フォイエルバッハにかんするテーゼ(6)」)
*社会的なつながりの中で、社会的なつながりを通じて、
人は「その人(個人)」となる。
*人と人とのつながりは、個人の外にあるのではなく、それが
同時にそのまま個人の内部をつくっている。
*それは、歴史的なつながり、という側面からもいえる。
◇みなさんが、70年前に生まれていたら?
*300年まえに生まれていたら?
◇その時代・社会の制約のなかで生き、その時代・社会の課題に
向きあって生きる
*制約を受けつつも、個人や人間集団は、ただ受け身の存在では
なかった。
*人間は、自然環境・社会環境に順応しつつも、その環境を変え
てきた存在
2。社会は変化し、発展してきたし、その法則性がある
◇こういう考え方は、ずっと昔からあったわけではない
*社会は1人ひとりの人間の意志で動いているものだから、法則性
などない。
*あるいは、神が人間社会をつくったという宗教的社会観
*いまの資本主義社会が人類社会の最高の到達点である、とか
*英雄・豪傑・偉人たちの活躍。国王や皇帝の業績などを原動力
としてみる見方も。
・日本の戦前の歴史教育は、社会の構造やしくみぬきの、
時代区分だった。天皇の代で時代を区分したり、首都が
どこにあったかで分けていた。
◇史的唯物論の確立……カール・マルクス(1818~1883)の功績
*社会は、これまでも法則性をもって変わってきたし、これからも
変わってゆく。
*私たちが生きている資本主義社会は、人類の歴史の、ひとつの
段階にすぎない。
*その社会を変えていく原動力やしくみ、その担い手を明らかにした。
二。社会をみる見方の核心的なポイント
1。社会の土台は、人間の経済生活にある
◇生産活動がなければ、社会は成り立たない
*どんな社会でも、衣食住など、人間生活に必要な物資やサー
ビスを生産する活動を抜きにしては、社会の生活も個人の生活
も成り立たない。
*そのような必要な物資やサービスを、どのように生産している
のか。そのなかで人間がどのような関係をもつのか、そこに、
歴史発展の視点をおいた。
◇経済的土台のうえに、政治や思想・文化が展開される
2。経済関係の段階的な発展が歴史の時代を区分する
◇生産力の発展と、生産関係に注目する
*人間が生産活動のなかで、取り結ぶ社会関係(生産関係)は、
歴史のなかで大きな変革をくりかえしてきた。生産をめぐっての
この社会的関係(生産・分配・交換・消費)の特質こそが、歴史
の諸時代を区分してきた。
*その生産関係を変えていく原動力は、生産力の発展。しかし、
生産関係が自動的に変化していくわけではない。
◇生産関係をみるポイントは、生産手段の所有関係
*生産手段とは
・労働手段:道具や機械、装置など
・労働対象:天然資源、原料、材料など
労働手段+労働対象 → 生産手段といいます
◇その生産手段を、だれが、どれだけ持っているかが、ポイント
*人類社会の主な社会発展区分
・原始共産制社会→生産手段はみんなで所有
・奴隷制社会→主な生産手段は奴隷主がもつ
・封建制社会→主な生産手段は封建領主がもつ
・資本主義社会→主な生産手段は資本家がもつ
・未来社会は・・・
3。社会を動かす主役は「階級」という人間集団
◇階級とは
*生産手段の所有の有無、その程度、によって区別される
社会的な集団のこと。
*富の分配も、とうぜん区別される。
◇生産力の発展が、生産関係と矛盾するようになる
*その矛盾は、階級間のたたかい(階級闘争)という形で
あらわれる
*その「たたかいの方法」も社会の発展段階によって異なる
◇そのたたかいを原動力として、社会は変革されていく
次回は、原始共産制社会(人類最初の社会形態)を学びたいと思います。
以上。
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