きのう(12日)は、78期岡山労働学校の第7講義でした。
テーマは、
「1954年ビキニ事件-冷戦下の核開発・核実験」でした。
そして、この日は、労働学校運営委員の
谷口朋美さんが、講師デビューだったのであります
そしてそして、
谷口さん初講師ということもあり、
単発参加が激増。
今期最高の24名が参加しました!
彼女の人望ですね。
緊張ぎみの谷口講師。
おお!そのTシャツは!奈良の
学習教育運動セミナーで買った、
関西労働学校のTシャツでは
ありませんか!木から下りた人が、
だんだんと賢くなり、人間になって
いく姿をモチーフにしたものです。
書かれているフレーズは「知は力」。
はじまる前から「心臓バクバク、足ガクガク」と
言っていた谷口さんでしたが、
講義が始まると、若干落ち着きを取り戻し、
よく準備された資料(レジュメ7ページ&資料9ページ!)を
もとに、ビキニ事件のことについて語っていきました。
レジュメがなかなか膨大なので、
講義の骨子のみ紹介します。
1.冷戦下の核実験・核開発
①米ソ核競争の開始
◇「冷戦」
◇米ソ核軍拡競争開始
②原爆から水爆へ
◇激化する核兵器開発競争
◇核兵器生産の高速化
2.ビキニ事件
①第五福竜丸
◇マグロ船として
◇3時35分爆発時
◇死の灰
◇帰航
◇アメリカの対応
◇原爆マグロと放射能雨
◇久保山さんの死
◇俊鶻丸
②マーシャル諸島島民の被爆
◇マーシャル
◇3F爆弾
◇“適地”とされたビキニ環礁
3.原水爆禁止運動
①国民の力
②原水爆禁止世界大会
以上。
この数ヶ月間、谷口さんは、ビキニ事件に
関する本を大量に読み、今日のために準備を
してきました。
もちろん、不慣れと緊張で、つたない部分もありましたが、
立派に労働学校の初講義をつとめてくれました。
個人的にも感慨深いものがあります。
彼女は岡山労働学校の一番のフルカブで、
ちょうど10年前、1999年10月に開校した
58期岡山労働学校に、職場の友人に誘われて参加したのが、
彼女と労働学校との最初の関わりでした(当時22歳)。
その後、59期からすぐに運営委員となり、以後10年間、
休憩した時期も若干ありましたが、ずっと岡山労働学校を
運営委員として支えてきた存在でした。
ま、私にとっては、学習運動をずっと一緒にやってきた
“同志”のような存在でして。
そんな彼女の晴れ舞台(?)をみて、
素直に感動にひたっていたのであります。
そしてきのうは、単発で参加した受講生から、
講義終了後、なんと谷口さんに花束のプレゼントが!
花束をもってきたNくんは
恥ずかしがりやなので、
代わって花束をわたす
K嬢と、谷口さん。
けっして姉妹ではありません(笑)
他にも、O島Gさんから、
自作の詩のプレゼントをもらっていたり。
谷口さん、いろんなものをもらっていました(笑)。
ああ、労働学校って、ほんとーに
あったかい場所だなぁと。
今週もまた感動のつぶを頂いたのであります。
きのうはそして、谷口さん効果で久しぶりに
参加した青年も結構いて、そんな青年たちの
笑顔を見れたのが、これまた喜びでした。
きっと谷口さんの講師っぷりをみて、
いろんな刺激を受けてくれたと思います。
受講生と講師が一緒に成長していく、
労働学校のステキな一面です。
グループ討論の
風景。
谷口講師に質問!
ということで、
ここでもひっぱりだこでした(笑)。
受講生の講義の感想をご紹介します。
「ビキニ事件のことを、何も知らなかった。
ただ水爆実験が行なわれただけでなく、
その後にある被害がここまで深刻な
ものとは知らなかった」
「ご苦労様でした。たくさんの資料を使って
たいへん分かりやすかったです。なぜ次から
次へと人間は恐ろしい物をつくっていくの
だろうか」
「谷口さん、初の講義おつかれさまでした。
レジュメと資料もだけど、講義内容がとても
わかりやすく、楽しく聞くことができました。
私は今までビキニ事件について全くって
いっていいほど知らなかったし、何でビキニ
環礁で核実験が行なわれたのか知らな
かったので、とても勉強になりました。
水爆実験が広島原爆の1000倍の威力
というのには驚きと同時に、何で人間は
そんなものをつくるのかという気持ちに
なりました」
「ビキニ事件について時系列順にくわしく
まとめられていて、分かりやすく、勉強に
なりました。
ビキニ事件後に国民が自発的に署名
活動をひろげていって、衆参両議院で
実験と原子兵器禁止が採択されたのに
驚いた。変えられるんですね」
「核実験回数表にびっくりしました。資料が
豊富でよくわかりました。広島の1000倍!
というのも初めて知りました。知っているようで
知らないビキニだったなあと思います。
内容がギュッとつまった講義でした。谷口さん
いけてます!」
「ビキニ事件に関するくわしい話は初めて
聞きました。事件に対する国民の声が急速に
ひろがっていったことに、事の大きさを感じた。
核が必要という声に対して、核兵器の被害を
伝えることが、『いらない』という思いに変える
たしかなものだと改めて思った」
「久しぶりの参加でした。色んな意味で、やはり
来て良かったと思いました。ただの学習だけで
はなく、大きく心に響くものがありました。
もっと自分で深く調べてみようと思いました。
平和な世界を願い続けて、今後も色々な活動に
参加します」
「名物講師誕生!!おめでとう。初めてとは
思えない、いい講義でした。情熱がこもって
いるのが感じられて良かった」
「核兵器、本当にいらないと感じました。アメリカ
軍の感覚が全く理解できません。被爆者の
久保山さんの想いを大切に、核兵器をなくしたい。
谷口さんの講義分かりやすかったです。
ありがとうございました!」
なごみ。
この風景も、
今期はあと3回かぁ~。
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