79期岡山労働学校のプレ学習会、
「小林軍治さんに会っちゃった」がありました。
参加は18名でした。
日中友好協会岡山支部の事務局長をされている、
元高校教諭の小林軍治さんが講師でした。
テーマは「憲法とともに歩む人生」。
ほんとうに、「先生」らしい
語り口で、
67年の人生の歩みを
ふりかえりながら、
語られていました。
小林さんは、1942年、
旧満州国に生まれ、およそ3歳のときに、
ソ連参戦、逃避行の末、運良く日本に
帰国ができました。
たまたま日本に帰国でき、戦後は日本国憲法のもとで
暮らすことができましたが、小林さんと同じような境遇の
小さな子どもの多くは、中国で捨てられたり、
中国の人に預けられたりし、「残留孤児」となっていきます。
「戦争被害の人数を知るだけでなく、その1人ひとりに、家族があり、
さまざまな事情があり、悲哀があったのだということを想像してほしい」
と小林さんはご自身の経験を重ねながら、語られました。
その後、日本で教育を受け、大学へ進学し、
高校教諭として働き始めますが、
小林さんはつねに「憲法」と自分の生きてきた歩みを
照らし合わせながら、語られました。
高校生と一緒に、また労働組合運動のなかで、
部落問題や、就職差別の問題に取り組み、
また結婚のさいのさまざまなエピソードなど、
たいへん興味深いお話の連続でした。
後半は時間の関係で省略する部分もあったのですが、
参加者からは、「もっとお話を聞きたい」という声が多かったです。
つねに憲法とともに歩んできたという、
講演テーマにふさわしいお話でした。
ご自身の今後の決意もふまえ、
若い人へのメッセージが満載の講演でした。
ありがとうございました。
小林さんのレジュメはこちら→Kobayashiをダウンロード
お話のあとは、グループ討論。
活発に意見交流がされていたようです☆
討論後、運営委員による79期のアピールが
楽しく行なわれ、終了しました。
参加目標には届きませんでしたが、
今期の労働学校のイメージを、参加した人それぞれが
もつことができたプレ企画になったと思います。
いつものように「なごみ」(有志交流)も。
「GWの過ごし方」がテーマで、楽しく交流しました。
以下、感想文の一部です。
◇憲法が支えになって、憲法とともに生きたから、
これだけ明るく生きてこられたんだと思う。差別や
過去の経験も仲間といっしょに乗りこえたって、
いい話だと思います。
◇講演を聞くことはできませんでしたが、グループ
討論で若い人の意見や疑問に先輩が親のような
立場でこたえるような場面があり、改めて、年代を
超えて交流できる労働学校いいなぁって思いました。
◇班討論は、色々な年代・職種の人と話をできる
のは、やはり労働学校の魅力と改めて感じた。
小林先生の話も、実体験と憲法をひきつけた内容
で、面白かった。
◇学生の頃、部落研活動をしていたので、とても
なつかしく、また人生のいろいろな転機で少しで
すけど重なる部分もあって、うなずく回数の多い
講義でした。結婚の条件は、「そのとおり!」と
思いました。一緒です! もっともっと聞きたかった
です!
◇また少し、日本国憲法が好きになりました。憲法
は知っているだけでなく活用すべきなんだなと
思いました。こんなに素晴らしいものがあるのに、
なぜ日本の政治はいつも揺れてしまうのでしょう。
◇部落問題は今まで深く学んでこなかったのですが、
今日学んで、班討論もして、とても理不尽な差別
だと思いました。あってはならないことだと思いました。
中国残留孤児の問題も、もう高齢。風化させないし、
二度と起こさせないようにしないといけない!と
思いました。
◇小林軍冶さんに会えてよかった☆ もっともっと
お話をお聞きしたかったです。小林さんの人生と
並べて語られることで、憲法をとっても新鮮に
感じることができました。
◇部落問題は小学校が学習が盛んなところだった
ので、昔、学んだことが少し戻ってきたような感じ
でした。悲しみや恨みを連帯や展望にかえるのは
仲間や、仲間とともに学ぶことだと思いました。
1人ぼっちじゃないことが大切。
以上。
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