最近読み終えた、ギリシャ哲学本。
まだギリシャをウロウロ。まずい。遅れぎみ。
原典読めてないし。
でも、あとアリストテレスの『形而上学』(上・下)だけは読んで、
次へ進みたい。いそいで挽回せねば
『面白いほどよくわかる ギリシャ哲学』
(左近司祥子・小島和男共著、日本文芸社、2008年)
まあ、この手の本ですので、
深めるというよりは、
全体の雰囲気を知るという感じ。
オススメの本一覧は参考になった。
『ギリシャ哲学者列伝・上』
(ディオゲネス・ラエルティオス、加来彰俊訳、岩波文庫、1984年)
ギリシャの哲学者たちの生涯と学説を
いろいろなエピソードを交えて学べる。
この上巻では、タレスから始まって、
プラトン、ソクラテスなど、総勢39名が登場。
けっして読みやすい本とは言えないが、
書かれたのが2世紀~3世紀頃だというから、
やむをえない。貴重な資料であることはたしか。
『ギリシャ哲学者列伝・中』
(ディオゲネス・ラエルティオス、加来彰俊訳、岩波文庫、1989年)
中巻は、アリストテレスなど、
22人の哲学者が登場。
アリストテレスはやはり別格か。
ゼノンのところで、
「知識を獲得するのに思い込みほど
邪魔になるものはない」
とあったが、そのとおりだと思う。
『ギリシャ哲学者列伝・下』
(ディオゲネス・ラエルティオス、加来彰俊訳、岩波文庫、1994年)
下巻は、ピュタゴラス、ヘラクレイトス、
デモクリトスなど、21人の哲学者の解説。
ギリシャの人たちは、自然や人間社会、
そして人のあり方、生き方まで、
じつに視野広く論じあっていたのだと思う。
紀元前ですからね、しかも。
エピクロスの次の言葉は、すたれない真理だと思う。
「人はまだ若いからといって、哲学することを先に
のばしてはならないし、もう年をとったからといって、
哲学に飽きるようなことがあってはならない。なぜ
なら、誰だって、魂の健康を手に入れるのに、若す
ぎることもなければ、年をとりすぎていることもない
からである。まだ哲学をする年齢に達していないとか、
もうその時期は過ぎ去ってしまったとか言う人は、
ちょうど、幸福になろうとするのに、まだその年齢に
なっていないとか、もうそんな年ではないとか言う
人に似ているのだ。それゆえに、若い者も年老いた
人も、ひとしく哲学するのでなければならない」
『古代ギリシャの旅-創造の源をたずねて』
(高野義郎、岩波新書、2002年)
なぜギリシャで、これほど哲学が勃興したのか。
それを、空間と風土、文化などの側面から
明らかにしようとした本。とても勉強になった。
写真も多く、イメージがふくらんだ。
やっぱり環境的なものの作用もあったんだな。
私も学習運動をしていて、どのような「空間」で
学んだり討論したりするのかということには、
強くこだわりと問題意識をもっていますので。
『プラトンの学園 アカデメイア』(廣川洋一、講談社学術文庫、1999年)
アカデミーの語源となった、
プラントンが創設した教育研究施設「アカデメイア」。
中断がありつつも、なんと900年続いたとか。
いろいろと発見と考えることが多かった。
そうか、プラトンは意外に貧しかったのか。
その自然環境・風土も興味深かった。
こんな場所で学問できたら、たしかに良い。
『アリストテレス入門』(山口義久、ちくま新書、2001年)
ギリシャ最大の哲学者とも言われるアリストテレス。
「万学の祖」とも言われ、幅広い。
全体像をなんとなくつかんだという感じ。
でも、入門書じゃ、やっぱだめだなと。原典、原典。
時間がないけど。とりあえず『形而上学』だけでも。
「アリストテレスは、知の探究にはどのような
手続きが必要であるかを、ひじょうに自覚的に
考えた人である」
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